マスクの話に触れたついでに、新型コロナ(フェイク)パンデミックが起こり、マスクの着用が叫ばれるようになってから聞かれ始めた当院の患者の訴えをここで紹介させていただきたいと思います。それは、主に喘息(気管支喘息・咳喘息含む)患者からの痛切な訴えです。

 

 

当院では漢方治療を求めて来院されるアトピー・アレルギー患者が非常に多いのですが、その中でもアトピー性皮膚炎患者がダントツで多く、次にアレルギー性鼻炎、そしてその次に来院数が多いのが喘息患者です。

 

その喘息の患者さん達にとって、今回の事実上のマスクの着用強制は、控えめに申し上げても社会的なハラスメントに相当すると思います。当院に来院される喘息患者の中でも、呼吸状態が悪く(SpO2≦95%)で、吸入器が一日中手放せないような方もいらっしゃいます。

 

そのような方がマスクをするとどうなるか、誰でもわかると思いますが、そんな呼吸状態が悪い重症な方ではなく、普段から吸入剤なしでコントロールできている軽症の方でも、マスク着用によって「呼吸が苦しくなる」という訴えをこの1年ほどの間で私は数え切れないほど聴きました。

 

 

また、さらに可哀想なのは咳喘息の方です。「咳喘息」とは、気道過敏性が亢進してしまっており、気管支喘息のような喘鳴や呼吸困難は伴わないが乾性咳嗽だけが長く続く、という疾患です。風邪をひいたあとなどに大人の方がよくなる印象です。

 

この「咳喘息」の患者も当院では割と多いのですが、このような時代の中にあって、人前で咳をすることに躊躇いがあったり、とても罪悪感を感じていたりされるようです。また、実際に重要な会議中に咳が続いてしまい強制的に退席させられた、というエピソードのある方もいらっしゃいました。

 

これはストレスによって咳が誘発されたということだろうと推測されますが、いずれにせよ「咳喘息」の人はマスクをしていようがしていまいが、社会的に白い目で見られてしまうということなのだろうと思います。それがとても辛いという話も患者からよく聴きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 投稿
  • aki