カテゴリー:免疫
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大阪府泉大津市長・南出賢一氏が、食生活の改善や運動等、予防対策の大切さを述べられているので紹介します。

 

 

 

 

私もブログを始めた時から繰り返し主張してきましたが、一般的に行われている感染症対策は、「ウイルスからの防御」ばかりに焦点が当てられて、「自分の健康状態を良くしよう」という発想が全くありません。

 

 

 

 

それどころか「健康を損ねるような行為」が、対策として推奨されています。

 

 

 

 

「感染」について理解していれば、これはおかしいと、すぐに気がつくはずです。

 

 

 

 

本題の対策の話に入る前に、まず「感染」がどういう状態か解説します。

 

 

 

ウイルスを浴びたり、体の中に入っただけの状態を「曝露(ばくろ)」と言います。

 

 

 

この状態は「感染」ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

花粉を吸い込んだだけの状態を、「花粉症」とは言いませんよね。

 

 

ウイルスも、体に入っただけでは、そこにいるだけで、「感染」とは言いません。

 

 

 

 

「感染」とは、ウイルスが細胞の中に侵入して増殖した状態の事を言います。

 

 

 

 

 

マスク、消毒、ソーシャルディスタンスが推奨されており、

 

 

 

それを感染症対策、感染防止...と言っていますが....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスク、消毒、ソーシャルディスタンス等は、

 

 

 

 

ウイルスの体内から細胞への移動、増殖である「感染」という現象に、直接働きかける事はできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当の感染対策とは、ウイルスを体内から細胞の中に侵入させないようにする事、増殖しないようにする事です。

 

 

 

 

その方法が、自己免疫力の強化です。健康を害する事はしてはいけません。

 

 

 

 

本当に感染を防止したいと思ったら、やるべき事はここなんですね。

 

 

 

本記事で紹介する南出市長は、自己免疫力を高める事の重要性を述べられています。

 

 

 

市長という立場でこのような事を主張する人は珍しいので、大変貴重です。

 

 

 

南出 賢一市長 (facebook)

 

 

【全国的な議論にすべきだと思う、新たなコロナ対策】

 

 

重症化病床の逼迫状態について現在、緊急事態宣言を発出し、人流を減らして、感染者を減らすという対策がとられており、皆さまにも大変ご苦労をおかけしながらご理解を頂いているところです。

 

 

医療現場等の最前線でご奮闘頂いている方々には本当に頭の下がる思いです。

 

 

 

さて、1年以上同じ対策を繰り返してきましたが、まったく抜け落ちている点があります。それは

 

 

 

・予防

 

 

・陽性から発症期

 

 

・中等症から重症

 

 

・回復期

 

 

・後遺症へのケア

 

 

 

 

というようにステージに応じた対応です。

 

 

重症化病床の逼迫を減らすのは、新しい生活様式と人流を止めるだけではありません。ワクチンだけでもありません。

 

 

 

根本は予防、食生活と運動等による心身のより良い状態づくり。それと、

 

 

 

◆かかったとしてもいかに治す力を高めて重症化させずに回復させていくか、ここがとても重要です。

 

 

 

中国、台湾、韓国では昨年早い段階で、コロナ治療の国家ガイドラインで、漢方等の伝統医学の活用が明記され実践されてきました。日本国内でも漢方使用に関する提言はしっかりとあります。

 

 

 

現代医学が強い部分と通用しないステージがある、この事実を理解した上で、代替補完をするという考えが本当に大事なことだと考えます。

 

 

 

その通用しないステージでは漢方等の伝統医学が非常に有効であるということがわかってきていますし、知識のある人は取り入れ対処にも使っています。

 

 

今回のコロナだけではなく、かつての新型インフルエンザの時の教訓と経験が、身近な国では活かされています。

 

 

 

現代医学、伝統医学、互いの強みを活かして補完をしあう。

 

 

 

苦しんでいる市民国民のため、解決の選択肢を増やしていく。

 

 

 

特に自宅療養者が増えている中で、何も為すすべなく不安を抱えながら、病床が空くのをただ待つしかないという状況。

 

 

 

西洋医学、東洋医学、ジャンルを越えて様々なドクターや専門家から学び続ける中で、少なからずできることがあると確信をしています。

 

 

 

自分たちの専門領域を越えて、解決のための選択肢を増やし、一人でも多くの人を救うという目的に向かって日本が動き出すよう、地道に発信とできる取り組みを小さくともかたちにしていきたいと思います。

 

 

 

要点をまとめてきた資料を公開します。よかったらご参考にしてください。

 

 

 

追:先日発信した養生に関する動画や市長コラム等に対して、連休明けにかけて全国から市役所に500件を超える応援メッセージが届きました。心から感謝を申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

免疫力強化の方法が無視されるのと同様に、他にも多くの治療法が無視されています。

 

 

新型コロナの治療法一覧

 

 

 

曝露対策の問題

 

 

 

 

今行われている曝露対策の3つの問題を列挙します。

 

 

 

 

①逆効果だから

 

 

マスク関連 の 記事一覧

 

 

殺菌・消毒関連の記事一覧

 

 

 

 

 

②無症状感染説が崩壊したので健康な人には意味がないから。

 

 

“無症状者が感染させる”という説が嘘であるこれだけの証拠。

 

 

 

 

 

③やってもやらなくても、新生活様式は2050年まで続くから。

 

 

【自粛全て無駄】コロナ騒動が感染症対策で終わらない理由

 

 

 

 

 

 

当ブログでは、「感染症対策」なるものが、効果がないどころか、人間の健康を害している感染症悪化対策だと警告を発してきました。

 

 

 

消毒・殺菌の有害性について、国内外の色々な情報を調べて、紹介しています。

 

 

 

「体を守ってくれている菌」を殺してしまうと、それらによって得られていた体の機能を損ねる事になります。

 

 

 

無菌状態にすることで、「有害な菌やウイルス」に対して無防備になります。つまり免疫力が低下するわけです。

 

 

 

ただし、一度で自覚できるレベルのダメージは感じられません(体が極端に弱い人以外は)。

 

 

 

健康な人の場合は、継続することによって、徐々に弱っていきます。

 

 

 

 

夏井睦(まこと)医師の2020年6月19日の記事より

 

 

医者が手術の前に手洗いをするようになったのは今から150年ほど前ですが,
すでにその頃から

 

 

[消毒薬で手洗いをする]

 

→[手が荒れる]

 

→[調べると荒れた手はバイキンだらけ!]

 

→[さらに強力な消毒薬で洗う]

 

→[さらに手荒れがひどくなり,あれたてから創感染を起こす細菌が多数発見される]

 

 

・・・であることが問題になっていました。

 

 

手をアルコール消毒させるのは,150年前の医者と同じ脳みそだということです。

 

 

全く進化していませんし,利口にもなっていません。

 

 

はっきり言えばアホです。

 

 

 

健康な人でもこうなります。

 

 

 

世の中にはアレルギー体質の人がおり、アルコールに対して酷い反応を示す人がいます。

 

 

 

手に吹きかけられると手が荒れる...という声を何回か耳にしました。

 

 

 

酷い場合、アナフィラキシーショックになるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは広めないといけないですね。

 

 

私も、アルコールでアナフィラキシーになるという話は始めて知ったので、ちょっと調べてみました。

 

 

「アルコールアレルギー」

 

 

突然ですが皆さん「アルコールアレルギー」ご存知ですか?

 

 

お酒を飲むと顔が赤くなるとか、具合が悪くなるとか、お腹の調子が悪くなるとか…?

 

 

いえいえ、そんな程度ではありません。

 

 

重篤な方になると、少しでも口に入れただけでアナフィラキシーショックを起こし命を落としかねなかったり、アルコールを含む溶剤が肌に触れれば蕁麻疹が出たり赤く腫れあがったり火傷したようになったり、噴霧されたアルコールを少しでも吸い込むと呼吸困難を起こしたり。

 

 

アレルギーに対する認識も広まってきていますが、世の中には様々なアレルギーが存在します。

 

 

蕎麦アレルギーなんかは命に関わるものだという認識が広く知られているのではないでしょうか。

 

 

うどん屋さんに、「蕎麦とうどんは同じお湯で茹でています」と表示があったりとか。

 

 

でも、アルコールアレルギーって、それほど重篤な症状を引き起こす可能性があるものだって、日常生活で意識したことあるでしょうか。

 

 

恥ずかしながら私は先日Twitterで当事者のツイートを拝見するまで,意識したことがありませんでした。

 

 

さて、今なぜこの話をするのかと言うと。

 

 

新型コロナウイルスの対策には、アルコール消毒が有効だと言われています。

 

 

消毒液を持ち歩いている人も増えましたし、様々な施設で消毒液が置かれるようになりましたよね。

 

 

でもその当事者の方は、隣の人がシュッとひと吹きしたそれが少しでも肌にかかると火傷したようになってしまうんです。

 

 

少しでも意識して欲しい、こういうアレルギーの人がいることを知って欲しい、というのがその方のツイートの内容でした。

 

 

ロータスでもコロナウイルス流行のこの状況を受けて、入館者様には全員に手指消毒を徹底的にお願いすることになりました。

 

 

当館ではアルコール性消毒液と、次亜塩素酸系消毒液の二種類を消毒液として使用しています。

 

 

もちろん、次亜塩素酸のアレルギーも存在しますので、どちらか安心な方で消毒していただけたらと思います。

 

 

そして外出先で消毒液をちょっとひと吹きする時は、今日のこの記事を思い出して、少し周りに気を配っていただけると嬉しく思います(*^-^*)

 

 

 

「次亜塩素酸系消毒液」がマシなような書き方ですが、これも間違いです。

 

 

人体に必要ないものです。

 

 

 

アメリカ食品医薬品局が「危険な手の消毒剤リスト」を160製品以上に拡大する中で、有毒物質から身を守るサバイバルツールとしての「マイスプレーボトル」の必要性

 

 

 

本当のカタストロフが発生する前に私たちは特に小さな子どもたちへの消毒剤の乱用とマスクの強制装着の観念と慣行を捨てなければならない

 

 

 

 

このような知識を広く教えないのが悪質です。

 

 

使い方によっては、深刻な健康被害がでます。

 

 

ウイルスをまきちらして、相手が感染して亡くなったら~

 

 

という2019年まで誰も考えてなかった妄想レベルの話ではありません。

 

 

 

※ちなみに、「無症状の人から感染する」というのは空論で、裏付ける論文はありませんでした。

 

 

 

 

 

紹介したような重要な情報は、ほとんどの人が受け取っていません。

 

 

 

この日本は、報道の自由がない事で有名です。

 

 

2019年、「世界報道自由度ランキング」で、日本は180か国中、67位でした。

 

 

参考:報道の自由度ランキング、なぜ日本はG7で最下位なのか

 

 

 

「偏った情報」ばかり与えられているので、幅広い情報を集めて、その中から何が適切かを考える作業がまるでできていません。

 

 

 

感染症対策をする事で、感染症が悪化する、疾患が増えるという事も、

 

 

 

「無症状者から感染する」という説がデマである事も、始めて聞くという人がほどんどです。

 

 

知らない方の為に言っておきますが、海外では、コロナ騒動は詐欺であるという事が判明しており、それに関わった人達相手に訴訟の動きが出ています。

 

 

 

 

 

 

 

この方は、ファルヴィ、フォルクス・ワーゲン、ドイツ銀行、等の大企業を相手に訴訟を行ってきた弁護士、ライナ・フーミッヒ氏です。

 

 

 

 

「コロナ規制から生じた損害」も訴訟の対象に含まれるので、人に言われたから、仕事だからといって加担したら、後で大変なことになりますよ。

 

 

 

海外では、詐欺に気付いた人達が大勢います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下は「世界医師連盟」のメンバーです。

 

 

 

 

4:00~〔Dr.Mikael Nordfors〕

 

 

私はミカエル・ノートフォースと申します。

 

 

私はスゥエーデンの医師、作家、音楽家、政治革命家です。

 

 

私は「人民法廷 People's Court」という組織を立ち上げました。

 

 

私たちの目的は今、世界を覆う暴政、そして医療の場を脅かしている暴政に立ち向かうすべての人を支援することです。

 

 

 

ですから恐れることはありません。

 

 

 

新しい職探しもお手伝いしますし、全ての人が立ち上がれるよう、金銭を集めて援助もいたします。

 

 

 

我々は新たに「ニュルンベルク裁判」をするよう取り計らいます。

 

 

 

出来ればニュルンベルグでこのデマの背後に在る全ての犯罪者に対し、訴訟を起こします。

 

 

 

話を戻しますが、体に悪い物を意図的に吹きかければ、かなり殺傷能力が高いので、加害者になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事で感染症対策を担当する人は、免疫学や、微生物学の基本くらい、ちゃんと学びましょう。

 

 

 

まあ、それを学べば、「今行われている感染症対策」はしない方が良いという結論に達すると思いますが...。

 

 

 

 

以下は時間がない人におすすめです。

 

 

 

 

 

 

ドクター・エリクソン:家に閉じこもる必要などない、パート3

 

 

 

 

 

 

 

 

内海先生の免疫の動画はこちらに集めています。

 

小学生でも分かる免疫の話~内海聡医師~

 

 

 

 

看護師さんのお話です。

 

 

感染対策委員経験がある看護師の見解・無意味な感染対策について

 

 

 

 

 

 

 

 

基礎的な事です。

 

 

 

2倍速がおススメ(歯車→再生速度)

 

 

 

 

抗体=免疫ではない!免疫システムはもっと複雑なもの。

 

 

 

 

 

 

 

善玉菌の取りすぎは危険⁈免疫は重層防御で私たちを守っている!

 

 

 

 

 

 

リラックスって免疫にはマイナス⁈ウイルスの侵入で体に起こること。

 

 

 

 

 

 

 

神回!感染症がなぜ重症化するのか?免疫の暴走、サイトカインストームとは⁈~免疫の基礎④~

 

 

 

 

 

 

 

内海先生のこちらの動画もおススメ。

 

 

 

【内海聡医師が解説】ワクチンの正体シリーズ

 

 

 

 

 

“感染を避ける”という考えに囚われいている人は、体が元々菌やウイルスに感染しているという全体像が見えていません。

 

 

 

菌やウイルスを含めて体が成り立っています。

 

 

 

「必要なシステム」が無くなってしまったら大変なので、むしろ排除できないように、自然がなっている...と考えるべきです。

 

 

 

 

実際に、ウイルスは小さすぎて、どこからでも入ってきます。

 

 

 

 

 

 

人間とウイルスの関係が分かる話の一部を紹介します。

 

 

神戸大学大学院農学研究科教授の中屋敷 均氏です。経歴はこちら。

 

 

 

1987年京都大学農学部農林生物学科卒業。博士(農学)。現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。

 

 

専門分野は、植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスポゾン)の研究。著書に『生命のからくり』(講談社現代新書)、『ウイルスは生きている』(同/2016年講談社科学出版賞受賞)がある。

 

 

 

私たちのDNAの大部分は、「ウイルス」で出来ていた!最新研究が塗り替えた驚きの「生命」像

 

 

新型インフルエンザやエイズなど、人類を脅かす感染症を伝播する存在として、忌み嫌われるウイルスだが、自然界には宿主に無害なウイルスも多い。

 

 

 

最新のゲノム解析から、生物ゲノムには、驚くほどたくさんのウイルス(およびその関連因子)が存在しており、それらが生物進化に重大な貢献をしてきたことが明らかになりつつある。

 

 

ヒトゲノムも、その約半分はウイルスとウイルスもどきの遺伝子配列が占めているという。

 

 

つまりヒトを含む生物のゲノムは、ウイルスのような寄生者と合体して出来上がっているとも言えるのだ。この驚愕の事実を、植物や菌類のウイルスがご専門の中屋敷均さん(神戸大学大学院農学研究科教授)にインタビューした。

 

 

Q.ウイルスというとニュース等でよく聞くのは、エボラ出血熱とか、ジカ熱とか、あるいはコンピューターウイルスもそうですが、何か得体が知れなくて怖いものというイメージが強いです。そんなウイルスの中には、生物の役に立っているものもいると聞き、驚きました。

 

 

 

中屋敷:ウイルスというと、どうしても人の病気を起こすものというイメージが強いですが、この地球上には色んなウイルスが存在しています。役に立っているという表現が良いのか分かりませんが、生物ゲノムに入り込んでいるウイルスの中には、その生物にとって大切な役割を果たしているものが結構、知られています。というより、実は私たちの大部分はウイルスで出来ていると言っても良いのです。ちょっと奇をてらい過ぎて、正確な表現ではないかも知れませんが。

 

 

 

―「私たちの大部分がウイルスから出来ている」というのは、衝撃的なお話ですが、それはどういう意味なのでしょうか?

 

 

 

中屋敷:ヒトのゲノムDNAの中にも、実はたくさんのウイルスが入り込んでいます。その中には正真正銘のウイルスも相当数いますし、ウイルスとの厳密な区別がよく分からない「ウイルスのようなもの」は、もっとたくさんいて、ゲノムの半分近くを占めているといった有様です。たぶん、どこかで聞いたことがある話だと思いますが。

 

 

 

―「ジャンクDNA」とか呼ばれている部分のことでしょうか?

 

 

 

中屋敷:そうです。以前は、そういったゲノム中の「ウイルスのようなもの」は、利己的な寄生者たちが勝手に増えて、その死骸というか、痕跡を巻き散らかしているだけの、ゲノムのゴミだと思われていました。でも、最近、実はその「ゴミ」が生物の機能や進化にとても大切な役割を果たしていることが次々と明らかになっています。

感覚的に言えば、私たちのゲノムというのは、単独の「自己」として進化しているだけではなく、ウイルスのような外部からの侵入者も取り入れ、あるいはゲノムの寄生者みたいなものも積極的に利用して、進化しているということです。ウイルス感染なんて、計画して起こる訳ではないですから、そんな偶然にやってきたDNA配列を利用して進化が起こり、今の私たちがある、という点が面白いなと思います。

 

 

 

―感染したウイルスの遺伝子を用いて進化が起こっているというのは面白いですね。

 

 

 

中屋敷:1999年にエリック・レイモンドという人が、コンピューターソフトウェアの開発様式を表現するのに「伽藍とバザール」という言葉を提唱しました。これは、伽藍、つまり整然と配置された寺院や教会の建物群のように、大企業に主導された形でソフトウエアが体系的に開発されていくウインドウズOSのような様式と、バザールにバラバラと人々が集まって来て市場が形成されるように、いろんな技術者がパーツとなるソフトウエアを持ち寄ってシステムを作り上げて行くリナックスOSのような様式を対比した概念です。

 

 

生物のシステムというのは、例えば「哺乳動物とはこうあるべきだ」みたいな形で整然と進化してきたというより、ウイルス感染とかトランスポゾンの転移とか、そんな偶然に持ち込まれた「モジュール」を利用して、思いもかけない「プラグイン」がゲノムというOSに付加されて進化が起こったような所があると思います。つまり「バザール」による進化です。例えば、人間の知性を司る脳も、そういった「プラグインモジュール」の影響で発達してきたと主張されている研究者もおられます。

 

 

 

ウイルスが、私たちを構成する「パーツ」になっているということですね。

 

 

 

中屋敷:そうです。そんなパーツがたくさんあるのです。現在、多くの生物の全ゲノムが解読されていますが、どんな生物のゲノムにも、たくさんのウイルス配列が見つかっていますし、「ウイルスのようなもの」まで合わせると、ゲノムの半分以上を占めているということも決して珍しくありません。ものすごい数です。

 

 

 

そういう意味では、「すべての現存生物はウイルスと一体化している」と表現できるのかも知れません。それくらいウイルスは生物界に普遍的に存在しています。「ウイルスは病原体」というのは、ウイルスを矮小化した見方だと思います。

 

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