深田萌絵氏と内海聡氏の対談動画を見ていた時の事です。
愛国者が売国行為をしている事について、2人共理解に苦しんでいました。
意味が分からない...と不思議がっていたのですが、

この現象、2人だけではありません。
私の知り合いで表に出て騒がない人達も、似たような事言ってました。
コロナ問題を追及していて中央集権型のシステムや言論弾圧に反対していた人達が、いつの間にか、中央集権型のシステムに熱狂するようになった問題については、以前解説した事があります。
⑱ 国と国との争いに気を取られている隙に蝕まれる世界。戦争もパンデミックも根は同じ。
私も全く同じ事を思っていたので、今回は漫画で...。

B層というのは要するに、特定の政治家のカリスマ性やイメージを支持する層のことです。
特定の相手の言動や行動の意味をよく理解していなくても、勇ましさやハッキリした態度を見せると信じてしまう特徴があります。
Bとは、A~DのうちのBの事です。
昔は「良く分からないけど流されて小泉元総理を支持する層」の事を、B層と言っていましたが、現代ではインフルエンサーで同じ現象が起きています。
B層(ビーそう)とは、郵政民営化の広報企画に際して小泉政権の主な支持基盤として想定された、「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」と定義されている。
なんでB層なのかというと、理屈が通じないからです。
その事が分かる2人のせつない会話がこちらになります。
【深田】またNTTを売られそう。なんで防衛インフラの最前線、サイバーセキュリティ―のインフラ売るんだよって思いますよね。
【内海】しかも安い値段で売るって言う5兆円でしたっけ?
【深田】そうです、二束三文で。
【内海】なんで売んなきゃいけないんだ。それが愛国とか、本当意味分かんないんだけど、言うと逆ギレされるんですよね...。
【深田】お...怒られますよね...。
【内海】そう。「先生は愛国と言うものがわかってません‼」
【深田】そうそうそうそう、私も昨日書き込まれました。「愛国を教えなきゃいけない」って言うんですけど、じゃあね、国って何なんですか?っていう話じゃないですか。国土だけじゃなくて、国家という体制だけじゃなくて、そこに国民という民もいて、全部合わせて国だよねっていうね。国民のこと忘れてませんか?っていつも思うんです。
【内海】国民の事を言うだけで「左翼」って言われますからね。国民の事を、「1人1人の国民の事を考えるとかありえません!」とか言われる。国粋主義だから本当に、国民は皆奴隷なんです。「奴隷なんです」と言わないんだよね。言わないんだけど「国民は奴隷なんです」ってあなた言ってるだけじゃん...みたいな。って言ったらまた逆ギレされる。
【深田】国民国家は国家と国民が一つになってセットだよ。ここは離せないよ。国民国家だからね、日本は...っていう、そこをちょっとね、共有できたらいいですね。
【内海】共有できたらいいんですけど、できないんですよね。「愛国」って言ってる人達は。
【深田】だからと言って、左翼と上手くやれるわけでもないんですよ。
【内海】僕は左翼は右翼よりも嫌い...というくらい公言してますから。
【深田】なんか私、右翼からものすごい叩かれて敬遠されてるんですけど、左翼の人呼んでも、左翼も嫌われてるんで、なかなか来てくれないんです。
【内海】共産主義者全然ついていけない。あの過剰なポリコレとか。LGBTのね、過剰な法律推進とか、なんでも権利みたいな感じとか、注射推進、PCRの推進ね、なんでも非科学的マスク推奨とか、もう全部そうだったけど、もう共産主義者は右翼より嫌い。だけど左翼扱いされるんですよね・・・。
【深田】・・・。
【内海】どうすればいいか分かんないんだよね。
【深田】右翼から左翼として扱われ、左翼から右翼として扱われているのが...。中道じゃないですか、我々。
【内海】中道...って言うんですかね。分かりません。中道って言われる事あまりないので。
【深田】中道下翼。下向いてるんで。目線は国民。下級国民の方を向いている。庶民の方を向いている。
【内海】右翼でも左翼でもなく下翼。
【深田】そうなんですよ。なんか、恐ろしいことに、左翼と右翼を招いて討論会をやりたいと思っているのに、どっちも来てくれない。なかなか。
国民一人一人の大切さがわからない人が多くて、インフルエンサーも苦戦しているみたいなので、真面目に答えます。

大きな形が正常である為には、それを構成する小さな単位の物が、正常に機能していないといけません。
細胞が傷ついたらどうなるかを考えたら、もっと分かりやすいと思います。
大きな組織ばかりを大事にして、組織を構成している個人を犠牲にする...という精神は健全ではありませんし、「愛」ではありません。
「日本」という組織を大事にして、その組織を構成している一人一人を、使い捨ての歯車の一部のように考えることを「愛国」と定義するから問題なのです。他の事に置き換えると分かると思います。
「家庭」という組織があります。
「会社」という組織があります。
「日本」という組織があります。
会社の場合は、利益を追及することが一番です。会社は目的を提示した上で、業務を遂行する仲間を募集します。働く側は、沢山の中から条件を比較し、納得、選択し、報酬と引き換えに働くわけです。条件に騙しがないなら、歯車の一部として、上からの指示に従うのは、選ぶ段階で分かっているので、筋が通っています。
従う...と言っても、今の時代、利益やイメージが最優先で、務めている人を粗末に扱うような会社は、批判されます。そして「愛」がありません。働く側としても、大事にしてくれる会社だったら長く働きたいと思います。
人を大事にするのは重要です。
選択できる自由がある「会社」と違って、選択できる自由がないのが、生まれた「家」や「国」です。
この組織は、気に入らない、合わないから...と言って、棄てたり、強引に変えるのは酷です。何故なら、自分の一部でもあるわけですから。情もありますし。その為、我慢して留まるケースが多いです。
従って、このような組織の人権意識が低いと終わります。
昔は家の中でも上下関係がハッキリしていたので、下の者は上に従うという習慣がありました。長男は跡継ぎ決定、結婚相手は親が決めていました。本人の意思は無視です。
家庭という組織の利益やイメージが最優先で、子どもの人格や意思は、粗末に扱っていた事になります。意思を無視するということは、物扱いするのと一緒です。家族個人に対する愛より、家庭という組織への愛が強いとこうなります。
このような「弱い立場の人」を思い通りにする事は「愛」とは言いません。
国家も同じです。国民を粗末に扱ったり、意思を無視して思い通りに動かそうとするなら、そこに「愛」は存在しません。
「愛国心」という言葉を使っている人はいますけど、ほとんどが「愛」になっていません。
そして、愛国心には2種類あります。
●愛の対象が、人、自然、土地
●愛の対象が、国家という組織
愛国心を語る人は、後者を指しているケースがほとんどです。要するに組織愛です。組織そのものに執着する人は、権力大好きで、愛に乏しいタイプが多いです。
組織は上に立つ人の都合でコロコロ変わります。同じ土地、同じ民族でも、社会システムが変わったら別世界です。大日本帝国と、その前後の社会システムは、同じ日本でも別世界です。
だから、この時代の日本は好きだけど、この時代の日本は嫌い...という事が起きます。
組織とは、人間が人工的に作ったものです。
自然界には存在していませんし、人間がいなくなれば、組織も消滅します。
例えば、日本から人がいなくなれば、ただ「日本」と名付けられた土地がそこにあるだけです。
動物である人間は、例え組織がなくても、生命が維持できる環境であれば勝手に繁殖します。自然の摂理として。
その中で弱肉強食で勝つ者と、負ける者に分かれますが、それも自然の摂理です。生命は、自然界が正常に機能していれば、繁殖できます。
「国家の方が優れている」と言う人の本音は、「国家権力を掌握している人が優れている、崇高な存在なんだ」...と主張したいだけです。
でも現実は、人間の中でたまたま賢く強い奴が、弱い奴を痛めつけ「支配する側」に立てただけの自然の一部に過ぎず、ケンカに強かった、上手くやれた人達...ただそれだけの事。選ばれたわけでも、神聖な現象でもないのです。
人の作った組織や、その中心にいる人は、ケンカに強いだけ...その認識で留まっておけばいいものを、人が作った組織が、自然の一部である人間の生命そのものより上だ、偉い...とする考えは、自然の摂理を無視した傲慢な考え方です。
国民より国家が重要だ...という説は、そのように受け取れます。
ちなみに、最初の動画の後半はこちら。
過去のシリーズは以下。












