Bloomberg 「アビガン」のジェネリック、ロシアが新型コロナ薬として暫定承認

 

 

2020年6月1日 0:20 JST

 

 

ロシア保健省は同国初の新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療薬として、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」のジェネリック(後発医薬品)に暫定承認を与えた。

 

 

政府系ファンド(SWF)のロシア直接投資基金(RDIF)が声明で発表した。

 

 

 

暫定承認を受けたのはRDIFの合弁事業が開発した「アビファビル」で、新型コロナウイルスの増殖能力阻害を目指して開発され、臨床試験で効果が認められたという。アビファビルは富士フイルム富山化学が開発したアビガンのジェネリック。

 

 

 

Pars Today ロシア保健省が、アビガンの後発医薬品をロシア初のコロナ治療薬として承認

 

 

ロシア保健省は、ロシア製コロナ感染症治療薬「アビファビル(Avifavir)」を承認しました。

 

 

ロシア・スプートニク通信によりますと、ロシア直接投資基金のキリル・ドミトリエフ総裁は、「アビファビルは、ウイルスのリボ核酸に入り込み、ウイルスの増殖を防ぐ、ロシア初の直接作用型抗ウイルス薬で、臨床試験で有効性を示し、コロナウイルス増殖メカニズムを阻害することが確認されている」と語りました。

 

 

また、「本剤は2014年から日本で重症型インフルエンザ治療薬として使用されており、十分に研究されている」と述べ、「アビファビルは、ロシア国内で記録的なスピードで開発され、治験をクリアし、ファビピラビル(アビガン)ベースの治療薬として世界で最初に承認を受けた」と説明しました。

 

 

 

YAHOO JAPAN!ニュース ロシア政府系ファンド、政府承認のコロナ治療薬の生産拡大

 

[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)は2日、ロシア政府が新型コロナウイルス感染症治療薬として暫定的に承認した抗インフルエンザ治療薬「アビガン」のジェネリック(後発薬)「アビファビル」の生産を拡大すると発表した。

 

 

RDIFによると、10万人分の治療薬が先月、ロシア国内35地域と隣国ベラルーシに配送されたという。

 

 

7月には10万人分以上を生産する見込みで、製薬会社ケムラー・グループとの合弁事業により生産量を3倍に拡大し、国内外の需要増に対応するとした。

 

 

 

RDIFのキリル・ドミトリエフ総裁は、ロシアには他国の新型コロナ対策を支援する用意があり、50カ国以上がアビファビルに関心を寄せていると述べた。

 

 

 

ロシアで確認された新型コロナ感染者は過去24時間で6760人増え、累計66万1165人。

 

 

ブラジル、米国に続き世界で3番目に多い。