AGARA 研究により、ファビピラビルが明らかに有効、生産及び使用が多国で開始

 

 

浙江省、中国 2020年6月8日/PRNewswire/ -- 5月20日の報道において、日本藤田医科大学が実施している研究項目では、ファビピラビルの治療効果と安全性が確認できない、という誤報が記載されていた。

 

 

その後、藤田医科大学は記者会見を行い、官辺の見解を発表した。

 

 

項目担当者の土井洋平教授は、安全性などに問題はなく、現状ではファビピラビルの有効性について評価はされていない、と説明した。

 

 

26日、藤田医科大学はファビピラビルに関する観察研究の中間報告を公表した。

 

 

報告では、ファビピラビルを投与されたほとんどの患者の症状が改善されていることが報告されている。

 

 

COVID-19は、中国湖北省で原因不明の肺炎患者から同定された。2020年2月15日、浙江海正薬業のファビピラビルは中国で正式に承認され、その後、世界各国にで、COVID-19の治療薬として、ファビピラビルを対象とする臨床実験が次々と確立され、研究結果が発表された。

 

 

 

その中、中国深センで行われた非無作為化試験で、ロピナビル・リトナビルに比べ、ファビピラビルを投与された患者で COVID-19 の陰性化の中間値がより早く(ロピナビル・リトナビル11日、ファビピラビル4日)、また安全性が高いことが報告されている。

 

 

 

また、同じく中国武漢で COVID-19 患者を対象に行われた無作為化試験で、アルビドールに比べ、ファビピラビルを投与された患者で、7 日目の症状改善率において、より良い結果が認められた。また発熱と咳嗽期間が短かったことも報告されている。

 

 

 

現在、ロシア及びインドでは、ファビピラビルでCOVID-19患者を治療するⅢ期臨床試験が、それぞれ開始した。FUJIFILMと浙江海正薬業はドイツ、イタリア、米国、ルーマニア、インドネシアなど多くの国でファビピラビルのグローバルセンター研究を行っており、研究の結果は次々と発表されている。

 

 

 

現在公表されている臨床結果では、ファビピラビルがCOVID-19に対する治療効果を十分に示している。

 

 

 

特に、患者の症状改善と退院を加速させ、30%~40%の医療機関の負担を減らすことができる。これは全世界の医療システムの圧力を緩和し、疫病の急速な拡大を抑制する上で大きな意義がある。

 

 

 

5月31日、ロシア衛生部は正式にファビピラビルを最初のCOVID-19治療薬として許可した。

 

 

 

ファビピラビルは経口錠剤であり、使用、運送、配布、貯蔵などの面において、より優位性が高い。

 

 

他に、幅広い RNA ウイルスに抑制効果を持つ抗ウィルス薬として、ファビピラビルは他の病に対しても、注目に値する効果を持つ。